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【見聞録】地方中小企業のIT活用とか生産性の実際

更新日
2020/3/24
Tags
地方
SaaS
DX
こんばんは。宮村と申します。山口県下関市という地方都市で企業のIT活用支援やeコマースの支援の仕事をしています。元々東京のIT系ベンチャー企業で働いていたのですが、諸事情あって下関に移住して仕事を始めました。移住してもうすぐ2年経ちますが、地元の会社様にもお仕事いただけるようになってきました。本当にありがたい話です。今日は「東京のIT感覚を持った人が地方の中小企業の実態と向き合ったときにどう思うのか」という話をバラバラと書いていきたいと思います。
 
元々私が東京で働いていた会社は自社でSaaSを作って販売したりメディアを運営していたので、結構社内のIT化は進んでいたほうだと思います。会社の受付も電話だけじゃなく「OK!Google」で呼び出せるようになってましたし。そんな渋谷ITベンチャーから、山口県下関市の、the地方都市の中小企業の経営者と接するような仕事に移った私がどう思ったか。もう想像していただけるかと思いますが、もうですね、「生産性は上がる余地しかない」んです。
 
まず、地方の中小企業でslackやチャットワークのような社内チャットを導入していたり、クラウドのオフィススイート(Gsuite)を入れてる企業の割合が恐ろしく低いことに驚きます。社内ファイルサーバーがまだまだ現役。そもそも自社ドメインでメールアドレスを個人付与していない企業なんてザラなわけです。メールアドレスが無いとSaaSのIDが付与できないのと一緒なので(SaaS導入という意味では)もう身動きとれないんですね。なのでGsuiteの導入から始めてその後チャット入れて、みたいなところから始まるパターンがほとんど。CRMとかMAはもう遠すぎて背中が見えません。99%このパターンだと思います。これはなんとかしないといけない。
 
もう一つは、この時代に非クラウドの社内システムが超現役バリバリで動きまくっている事にビビっています。社内サーバーにソフトウェアをインストールして、社内LANの中からしかアクセスできないやつ。API?そんなモダンなものなんて無くてある意味質実剛健なゴリッとしたインターフェースのMicrosoft Accessってこんな感じだったなぁという哀愁漂う数百万はするであろうシステムが現役。APIとか無いし、1000歩くらい譲ってCSVで一括データ取り込みでも出来たらその前の入力業務は結構効率化できるんですが、それも出来ないんで残された手段は「手入力」。なので、もうどうしようもない。もうそのシステム使ってる限りは周辺業務の効率化難しいですねっていう話になってしまいます。
 
社内コミュニケーションはチャットでいつでもどこでもコンタクトできて、ドキュメントはいつでもスマホから見れて更新できて、顧客との取引履歴やデータはCRMに入っていて分析して戦略を考える重要なデータになる。システム間のデータのやり取りもAPIでつながっていて、ミスや手間も発生しない。こういう感じになると純粋に手間が減るのと、データを生かした戦略や戦術策定ができるので打ち手の精度が上がり、ミスが発生しにくい。ここまで行くのに、お金的なコストでいうと1人あたり数千円とかでできるようになってる。
 
ここで面白いことに、多くの経営者が「人が足りない」って言うんですね。業務工数を下げるオプションが無いのか足りないのか、知らないのか。地方は慢性的に生産人口は減少傾向なので採用難易度は上がっていますし、採用するよりも生産性アップが先にあるべき。と私は思います。
 
ただ、地元のシステムインテグレータのアップデートが遅い、というかしてない。システムインテグレータは「作ってなんぼ」の商売なのでSaaSとか提案しないでしょうしね。出来合いのSaaS使うよりも作ったほうが金になる。私は中小企業はシステムは個別に作らないほうが吉と思います。保守や要件変更にコストかかりすぎます。し、すでに同じようなシステムが世の中にあるはず。最悪SaaSをカスタムしたりつなげたりすれば大概のことはできる。SaaSはそれくらい発展してると思います。
 
地方中小企業の生産性は上がる余地しかない!というお話でした。明日からも頑張っていきたいと思います。