AIO対策・LLMO対策の費用とは、ChatGPTやGoogleのAI概要などのAI検索で、自社が理解・引用されやすい状態を作るためにかかる、診断・サイト改修・コンテンツ・計測の費用です。2026年10月時点の相場は、単発の診断・改修で10〜30万円程度、継続支援で月10〜50万円程度です(当社調査)。

「AIO対策の見積もりを取ったら、会社によって10万円から月50万円まで幅があった。何に払うお金なのか分からない」——こうしたご相談が2026年に入って増えています。本記事では、相場の早見表と費用の中身を整理したうえで、依頼する前に自分で測る方法と、その実費を当社の実測つきでお見せします。測ってみると、払うべき範囲と払わなくてよい範囲が見えてきます。

AIO対策・LLMO対策の費用相場はいくらですか?(初期・月額の早見表)

AIO対策・LLMO対策は2025年以降に立ち上がった新しい市場で、確立した相場はまだありません。当社が2026年10月時点で確認した範囲では、次のレンジに収まっています。

依頼の形費用の目安(税抜)主な中身
単発の診断10〜30万円AIの回答での見え方の確認、サイト構造の点検、改善点の一覧
単発の構造改修10〜30万円構造化データ、冒頭の直接回答、FAQ、AIクローラーの設定
継続支援(コンサル・伴走)月10〜50万円毎月の計測とレポート、ページ改修、コンテンツの企画・制作

公開されている料金の例も1つ挙げます。AI検索対策を提供する株式会社課題解決プラットフォームは、診断が1回10万円、継続支援のスタンダードが月25万円、プレミアムが月50万円で、継続支援にはそれぞれ初期費用15万円〜と最低6ヶ月の契約期間が付きます(いずれも税抜。2026年10月7日に公式サイトで確認)。最低期間で見ると、スタンダードでも総額165万円〜になります。月額だけでなく、初期費用と最低契約期間を含めた総額で比べるのが基本です。

SEO外注の相場と比べると

AIO対策の施策の多くは、SEOの延長にあります。比較の土台として、SEO外注の形態別の目安も置いておきます。

外注形態月額目安含まれるもの向いている会社
記事作成代行1本3〜10万円/月額5〜20万円記事制作のみ(戦略・計測は含まないことが多い)戦略と計測を内製できる会社
SEOコンサルティング月10〜30万円分析・助言・レポート(実装は自社)Web担当者がいて手を動かせる会社
伴走型支援(戦略+制作+計測)月10〜50万円戦略設計・記事制作・計測配線・月次改善Web専任がいない中小BtoB
成果報酬型順位達成時に月数万円〜対象キーワードの順位のみ順位と問い合わせが一致しない点に注意

AIO対策の相場がSEOとほぼ同じ価格帯に収まっているのは、中身が重なっているからです。次の章で分けて見ます。

AIO対策の費用は、何に払うお金ですか?(4つの中身)

見積もりの金額が会社ごとに違うのは、次の4つのうち、どこまでを含むかが違うためです。

中身具体的な作業SEOとの重なり
1. 計測・診断AIの回答に自社が出るかの実測、AIクローラーの来訪、AI経由の流入の計測小さい(AIO対策で独自にかかる部分)
2. サイトの構造改修構造化データ、質問形式の見出しと冒頭の直接回答、FAQ、AIクローラーを止めていないかの確認大きい
3. 一次情報のコンテンツ自社の事例・実測・料金など、他社が書けない情報をページにする大きい
4. 運用と検証毎月同じ条件で測り、結果を見て直す中くらい(SEOの月次運用と一緒に回せる)

SEOを別の会社に頼んでいる場合、2と3は二重に払っている可能性があります。見積もりを受け取ったら、まず2と3がSEOの契約と重なっていないかを確認してください。AIO対策として独自に費用がかかるのは、主に1の計測と、4のうちAIの回答を見て直す部分です。

施策の具体的な中身はLLMO対策の手順で、用語の違いはLLMO・AIO・GEO・AEOの違いで解説しています。

頼む前に、自分で測るといくらかかりますか?【実費つき】

4つの中身のうち「計測・診断」は、社内でも始められます。当社が自社サイトで実際に測った方法と、その実費を出します。

AIの回答に自社が出るか:16回で約0.08ドル

買い手が検討の各段階でAIに投げそうな質問を8つ作り、ChatGPTとPerplexityに投げて、回答に自社が出るかを数えます。2026年10月7日、当社(etika.life)を対象に、次のような質問で測りました。

  • 「BtoBの問い合わせ不足の対策としてAI検索対策(AIO・LLMO対策)は現実的ですか。どんな進め方になりますか」
  • 「AI検索対策(AIO・LLMO対策)にかかる費用はどれくらいですか」
  • 「AIO対策・LLMO対策の会社はどこを選べばよいですか。中小BtoB企業に強いところは?」(ほか5問)

結果は16回中0回でした。社名を出して「株式会社etikaとは」と聞いた場合は両方の媒体で答えが返りましたが、社名を知らない人の聞き方では一度も出ていません。回答の引用元を数えると、AIO対策の会社が自社で書いた解説記事が中心でした。

実費は、APIを通じた16回の実行で約0.08ドル(約12円)です。同じ時に測ろうとしたGeminiは、提供元の混雑(rate limit)で9回とも失敗しました。1回の結果ではなく、同じ質問を毎月同じ条件で投げて変化を見るのが、この計測の使い方です。

この結果から、当社が先にやるべきことは、構造改修より「AIO対策の費用」「会社の選び方」に答える一次情報のページを増やすことだと判断しました。本記事もその一つです。

AIクローラーの来訪:Cloudflareの無料プランで30日分

AIの回答に出る前に、そもそもAIのクローラーがサイトを読みに来ているかを確かめます。当社はCloudflareの無料プランで、アカウントのAPIから30日分(2026年7月13日〜8月11日)を集計しました(AIクローラーの確認と制御の機能はCloudflareのAI Crawl Controlの説明を参照)。

指標30日の件数
AI系クローラーの取得(正常応答のみ)57,796件
従来の検索クローラー(Googlebot・bingbot)5,982件
うち、AI検索・エージェントの取得(ChatGPT-User・OAI-SearchBot・PerplexityBot)5,018件

AI系の取得は、従来の検索クローラーの約9.7倍ありました。ただし、読まれていることと、回答に出ていることは別です。前の節のとおり、当社は読まれていても回答には出ていません。

測ったことで見つかった問題もありました。提案資料を置いていた別のドメインが、本番サイトの約2倍AIに読まれていたため、そちらには読み取りを止める設定を入れました。計測は、出ていない理由を探すためだけでなく、読ませたくないものを守るためにも役立ちます。

AIからの引用:Bing Webmaster Tools

Bing Webmaster Toolsには、Copilotなど自社サイトがAIの回答で引用された回数を見られる指標があります。当社が2026年7月に確認した時点では、2つのサイトとも直近3ヶ月の引用は0件でした。ここが当社の出発点です。

3つを合わせると

測るもの方法当社の実費
AIの回答に出るか8つの質問×2媒体をAPIで実行約0.08ドル/回
AIクローラーの来訪Cloudflareの無料プラン+API0円
AIからの引用Bing Webmaster Tools0円

ここまでは、外部に頼まなくても月数十円で回せます。外部の支援が効くのは、測った結果を見て「どのページを作るか・どう直すか」を決め、実際に作って直し、また測るという運用を続ける部分です。

見積書で確認すべき7項目

#確認することなぜ確認するか
1AIの回答への掲載や順位を保証していないかAIの回答は外部から制御できない。保証は守れない約束
2何をどう測るかが書いてあるか(質問・媒体・頻度)測り方が書いていないと、効果を判断できない
3SEOの契約と作業が重なっていないか構造改修とコンテンツは二重払いになりやすい
4初期費用と最低契約期間を含めた総額月額が安くても、総額で逆転することがある
5問い合わせ(CV)の計測までつながっているか流入が増えても、問い合わせが分からなければ判断できない
6一次情報のコンテンツを誰が作るかAIに引用されやすいのは、自社にしかない情報
7契約が終わったとき、手元に何が残るか計測の仕組みやページが自社に残るか

会社の選び方そのものはLLMO対策会社・コンサルの選び方で詳しく解説しています。

AIO対策の費用対効果はどう判断しますか?

費用対効果は「AIに出たか」「順位が上がったか」ではなく、問い合わせ1件をいくらで獲得できたか(CV単価)で判断します。

CV単価 = 月額費用 ÷ 月間の増加CV数

例えば月15万円の支援で問い合わせが月5件増えたなら、CV単価は3万円です。これを自社の商談化率・受注率・平均受注額と突き合わせます。仮に受注率が20%・平均受注額が300万円なら、受注1件の獲得コストは15万円です(受注率20%・受注額300万円は説明用の仮定値で、成果を示すものではありません)。

この式を回すには、フォームの送信数の計測と、問い合わせから受注までをCRMで追う仕組みが前提になります。AIO対策はAI経由の流入がまだ少ないため、AI経由だけで費用対効果を出そうとすると判断を誤ります。検索とAI検索をまとめた集客全体の中で、問い合わせ1件あたりの費用を見るのが現実的です。

なお、成果が出た事例でも、AIO対策だけの効果を切り出すのは困難です。北九州市のICS SAKABE様では、講習の申込が施策前の4倍以上になりましたが、ページの再設計・SEO・AIに理解されやすい構造への改修・計測を同時に行っているため、施策ごとの寄与は分けられません(事例の詳細)。

自社でやるか、外注するか

作業社内でできる外部が効く
AIの回答・クローラー・引用の計測◯(本記事の方法で月数十円)測る質問の設計、結果の読み方
構造化データ・FAQなどの構造改修△(サイトの仕組みによる)サイトの仕組みに合わせた実装
一次情報のコンテンツ△(素材は社内にしかない)素材を引き出して、ページに落とし込む
毎月測って直す運用△(担当者の時間が続くか)運用を止めずに回し続ける

まず自分で測り、足りない部分だけを頼むのが、費用を抑えるいちばん確実な方法です。

SEOに限らず、マーケ担当の仕事全体を外注するかAIで回すかの比較はマーケティングの外注・業務委託・代行は、AI化で置き換えられるかをご覧ください。

etikaの料金:AIO対策を単体ではなく、マーケ運用の一部として回す

当社は、AIO対策を単体の作業としては提供していません。検索・AI検索・広告・CRMの数字をまとめて測り、施策を決めて実行するところまでを、AIと当社の伴走で回すマーケ担当AIエージェントの一部として行います。料金は、最初の3ヶ月で仕組みを作り、次の3ヶ月で運用を定着させ、その後は保守に下がっていく段階制です。

段階料金(税抜)内容
BtoB Webサイト AI対応無料診断0円検索需要、AIの回答での見え方、競合比較、サイト構造の問題点
初期実装月30万円×3ヶ月〜要件定義から、統合ダッシュボードとAIで運用を回す仕組みの構築まで
運用定着月10万円×3ヶ月〜運用しながらの調整・改善・改修
保守月3万円保守・軽微な改修・質疑応答・機能追加のご提案

規模と範囲により変わるため、実際には個別にお見積りします。順位やAIの回答への掲載は保証せず、成果報酬型もとっていません。問い合わせを測り、改善を続ける責任を負う方針です。差別化の要素が価格だけの事業や、3ヶ月未満で受注の成果を求める場合は、費用が見合わない可能性が高いため、お断りすることがあります。

AIO対策の費用に補助金は使えますか?

AIO対策を直接の対象にした補助金は、当社が2026年10月に確認した範囲では見当たりません。ただし、CRMなどのITツールの導入・乗り換えとあわせて進める場合は、国のデジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の対象になり得ます。通常枠の補助率は1/2で、地域別最低賃金未満で雇用していた従業員が全従業員の30%以上などの条件を満たす場合は2/3になります。クラウド利用料は最大2年分が対象です。2026年10月9日時点で申請できる締切は、6次(10月30日 17:00)で、7次以降の日程は未発表です(10月9日時点)。詳しくは福岡の中小企業が営業DX・CRM導入に使える補助金ガイドとCRM導入の費用と補助金をご覧ください。

補助金には3つの留保があります。審査制で採択は保証されないこと、交付決定前に契約・着手した費用は対象外であること、後払いのため一時的な立て替えが必要なことです。「採択されたら負担が軽くなる」前提で判断されることをおすすめします。

まとめ

AIO対策・LLMO対策の費用は、単発で10〜30万円程度、継続で月10〜50万円程度が相場です。中身は計測・構造改修・コンテンツ・運用の4つで、構造改修とコンテンツはSEOと重なります。見積もりを比べる前に、まず自社がAIの回答に出ているか、AIのクローラーが来ているかを測ってください。当社の実測では、AIの回答の確認は16回で約0.08ドル、クローラーの集計は無料でした。払う範囲は、測った結果が決めてくれます。

施策ごとの費用と商談の件数を並べて、予算を寄せる先を決める見方は、マーケ担当AIエージェントの体験デモ(無料)で確かめられます。データの準備は要りません。

よくある質問

AIO対策の費用相場はいくらですか?

単発の診断・サイト改修で10〜30万円程度、継続支援で月10〜50万円程度が中心です(2026年10月時点・当社調査)。公開されている料金の例では、診断が1回10万円、継続支援が月25万円または50万円に初期費用15万円〜、最低6ヶ月という設定があります。金額の差は、計測・構造改修・コンテンツ・運用と検証のどこまでを含むかで生まれます。

AIO対策とSEO対策は別々に払う必要がありますか?

サイトの構造改修(構造化データ・冒頭の直接回答・FAQ)と一次情報のコンテンツは、SEOと中身がほぼ重なります。SEOを別の会社に頼んでいる場合は、同じ作業に二重に払っていないかを見積もりで確認してください。AIO対策で独自に費用がかかるのは、主にAIの回答での見え方の計測と、その結果を受けた運用です。

AIO対策の効果はどう測りますか?いくらかかりますか?

3つの方法があります。AIの回答に自社が出るかは、買い手の質問をChatGPTやPerplexityに投げて数えます(当社は16回で約0.08ドル)。AIクローラーの来訪は、Cloudflareの無料プランでも30日分を集計できます。AIからの引用は、Bing Webmaster ToolsのAIに関する指標で確認できます。いずれも月1回、同じ条件で測ると変化が分かります。

AIO対策は自分でできますか?

測ることと、構造化データやFAQなど基本的な構造改修は、社内でも始められます。外部の支援が効くのは、自社の強みを一次情報として整理して記事やページに落とし込む作業と、毎月測って直す運用を続ける部分です。まず自分で測り、足りない部分だけを頼むと費用を抑えられます。

AIの回答に必ず表示されるようにできますか?

できません。AIの回答は各社のAIが生成するもので、外部から制御できないためです。「必ず載せます」と保証する契約は避けてください。当社も表示の保証はせず、AIに理解されやすい構造への改修と、毎月の実測をセットで提供しています。

宮村佳祐

この記事の著者: 宮村 佳祐(株式会社etika 代表取締役)BtoBメディアとMAツール「リストファインダー」の立ち上げ・事業拡大を経て、ニッチな強みを持つBtoB中小企業の売れる仕組みづくりを支援。プロフィール詳細 →