
CRMの最大の敵は「入力されないこと」です。商談メモ・反響メール・社内のやり取りが人力転記に依存している限り、CRMは形骸化し、AI活用の土台にもなりません。
この勉強会では、当社が実際に支援・実践している3つの実例で、人が入力しなくてもCRMにデータが溜まり、溜まったデータをAIが使う流れを具体的にお見せします。
なぜいま「AI×CRM」なのか
電話・メール・Web会議の接触履歴を顧客に紐付けて溜められるのが、CRMの本来の価値です。そして、テキスト量の多い会話やメールこそAIの得意領域です。つまりCRMはAI活用の前提基盤であり、逆に入力が人力のままでは、AIに渡せるデータが最初から存在しないことになります。
当日は「入力を自動化する」×「溜まったデータをAIに使わせる」の両輪で、3つの実例をお話しします。
事例1:Web会議の議事録が、そのままCRMに残る
起業支援メディアを運営する企業での取り組みです。
Google Meetの録画・文字起こし・Geminiによるメモ作成というGoogle標準機能だけを使い、会議が終わると自動でスクリプトが動きます。会議の成果物(録画・文字起こし・メモ)を回収し、外部参加者のメールアドレスでCRMの顧客を探し、一致したレコードに会議履歴をメモとして自動登録する仕組みです。
- 外部のSaaSを使わないため、追加費用はゼロ(既存のGoogle WorkspaceとCRM契約の範囲内)
- 二重登録の防止や、文字数制限に対する「要約+抜粋+リンク」の保存設計など、実運用のための工夫
また、モバイル版Google Meetアプリの「メモの作成(Take notes for me)」が対面の打ち合わせでも使える方向にあり、オフラインの商談も同じ流れでCRMに残せるようになる見込みです。この展望も含めてお話しします。
事例2:反響メールとチャットが、CRMと直結する
福岡の不動産仲介会社A社での取り組みです。
反響メールのAI解析。 不動産ポータル各社から届く反響メールは書式が26種類あり、従来の解析プログラムは1種別あたり約1,200行。ポータル側が項目の順番を1つ変えるだけで壊れていました。これをAI(生成AIによる抽出)に置き換えたところ、26本の解析プログラムが指示文1本になりました。
- 抽出だけをAIに任せ、重複チェックや登録ルールはコード側で固定する「AIとコードの役割分担」
- メール本文を信用しない前提の安全設計(本文中の指示には従わせない)、不明な項目は推測させない設計
- 実測コストは月3,000通の処理で約900円。従来方式では原理的に取れなかった項目の抽出にも成功しています
チャットからCRMに質問。 社内チャット(Google Chat)でボットに話しかけると、AIがCRMのデータを読み、日本語で答えます。読み取り専用に限定し、個人情報を回答に含めない方針や利用範囲の制限など、現場に配るときの安全設計も具体的にお見せします。
事例3:このセミナー自体が、事例です
3つ目は当社の実践、それもいまご覧いただいているこのセミナーそのものです。
立ち上げをAIで。 このセミナーは、過去の提案資料や実装リポジトリをAIが横断的に調査し、企画書のドラフト、この告知ページの下書き、冒頭のバナー画像まで、AIが一気通貫で作っています。人がやったのは方針の指示と、内容の確認・修正だけです。
集客メールはCRMのランク分類で。 当社のCRMに登録された5,500件超の見込み客・取引先・連絡先に、S(個別優先)/A(セグメント配信)/B(一斉配信)/C(対象外)のアプローチランクを付け、ランクに応じてご案内の出し方を変えています。ランク付けの作業自体も、CRM画面で1件ずつではなく、AIで作った専用アプリで検索・絞り込みしながら一括反映しました。メールの下書きはAIが作り、送信ボタンは人が押します。
3つの事例に共通する型は同じです。AIは調査・下書き・分類・リストアップまで。実行の判断は人。
落としどころ:個別連携から「AIハーネス×CRM環境」へ
3つの事例はいずれも「入力の自動化 → CRMにデータが資産化 → AIが分析・下書き → 人が意思決定」というループです。
ただし、これを1本ずつのツール連携として作っていくと、保守がバラバラになります。当日は、データ取得・分析・実行を束ねるAIハーネスからCRMへつながる環境として整える考え方と、その提供パッケージである当社サービスの概要もご紹介します。
プログラム(60分)
- なぜ「AI×CRM」か:入力されないCRMはAIの土台にならない(8分)
- 事例1:Meet議事録→CRM自動保存(+対面商談への展望)(12分)
- 事例2:反響メールのAI解析→CRM登録/チャットからのCRM照会(15分)
- 事例3:このセミナー自体が事例——AI立ち上げ×CRMランク別メール集客(10分)
- 落としどころ:AIハーネスからのCRM連携環境(8分)
- 質疑応答(7分)
こんな方におすすめです
- CRM(Zoho・HubSpotなど)を導入済み、または検討中だが、入力・活用が定着していない企業の経営者・責任者の方
- 商談メモ・反響対応・メール配信が人力転記に依存している方
- AIを試してはいるが、業務の仕組みには組み込めていない方
- 中堅・中小企業のDX・営業企画のご担当者
なお、CRM導入支援会社・マーケティング支援会社など同業の方のご参加はご遠慮いただいております。
開催概要
- 日時: 2026年9月4日(金)15:00〜16:00(受付14:50〜)
- 形式: オンライン(Zoho Meeting ウェビナー)
- 参加費: 無料(事前登録制)
- 定員: 少人数制
- 主催: 株式会社etika
- 登壇: 宮村 佳祐(株式会社etika 代表取締役)
申し込みフォーム(Zoho)が別ウィンドウで開きます。うまく開かない場合はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
よくある質問
参加費はかかりますか。
無料です。事前登録制・少人数での開催となります。
Zoho以外のCRMを使っていても参考になりますか。
はい。事例はZoho CRMとGoogle Workspaceの組み合わせが中心ですが、「入力の自動化」「AIとコードの役割分担」「読み取り専用で安全に使う」といった考え方は、HubSpotなど他のCRMでも同じように使えます。
技術に詳しくないのですが、大丈夫ですか。
経営者・責任者の方を想定しています。コードの書き方ではなく、何をAIに任せ、何を人が判断するのかという仕組みの設計をお伝えする内容です。
